本データは、ヨウ素129とヨウ素131の沈着量の相関があるかを調べ、この相関関係を基に、ヨウ素129の沈着量からヨウ素131の沈着量を推定することができるか検討することを目的として作成された。
本データは、ヨウ素129とヨウ素131の沈着量の相関があるかを調べ、この相関関係を基に、ヨウ素129の沈着量からヨウ素131の沈着量を推定することができるか検討することを目的として作成された。

平成25年度調査ヨウ素129の分析を通じた土壌中ヨウ素131の放射能濃度分析結果 ( H23.6.14換算 )
  1. 本データは、原子力規制庁による「福島第一原子力発電所事故に伴う放射性物質の長期的影響把握手法の確立」において、本年度は、今までデータがあまり得られていない地域にも分析領域を拡大しヨウ素129の分析を行い、ヨウ素131沈着量の再構築データの拡充、さらにヨウ素131のマップの精緻化を目的として作成された。
  2. 本データは、単位面積(m2)あたりに存在する放射能量 (Bq)「沈着量」を示している。
  3. 第2次分布状況等調査で、土壌中のヨウ素129とヨウ素131の濃度間には良い相関がみられた。本データは、第2 次分布状況等調査で求めたヨウ素131/ヨウ素129比である「9368」(平成23年6月14日時点)を、本調査の分析により求めたヨウ素129濃度に掛け合わせ、各地点におけるヨウ素131の沈着量を求めた。なお、ヨウ素131/ヨウ素129比は今後分析数が増えたり、解析が進むことで多少変更される可能性がある。
  4. ヨウ素129の分析には時間がかかるため、各地点1試料を分析に使用した。本データにおける、各地点の平均値は、下記の方法で算出している。
    算出した当該サンプルのヨウ素131の濃度を、各箇所5地点の平均値の換算ファクター(「当該試料沈着量」/「各箇所5地点の沈着量の平均値」)で割って、各サンプリング箇所におけるヨウ素131の平均沈着量(Bq/m2)を試算した。なお、平均値の換算ファクターは、セシウム137の値を用い計算した。
  5. ヨウ素129の沈着量の測定手法は以下の通りである。
    まず、土壌試料をU-8 容器から取り出し、ビニール袋中で良く混ぜ合わせ、均一にした。これより一部を取り、乾燥させメノウ製のボールミルにかけ粉砕し、分析用の粉末試料を作った。その後、上記の粉末試料を1,000 ℃で加熱し、揮発した放射性ヨウ素をアルカリ性の溶液に捕集した。回収した溶液の一部を使用してICP-MS(Agilent 7700または8800)により、ヨウ素127(安定ヨウ素)を測定した。また、残りのトラップ溶液を用い溶媒抽出・逆抽出を行い、放射性ヨウ素を分離・精製し、それに硝酸銀を加えてヨウ化銀(AgI)を作成した。このAgIをターゲットとし、AMS(加速器質量分析器)により、ヨウ素127の原子数に対するヨウ素129の原子数の比率(以下、「ヨウ素129/ヨウ素127比」という。)を測定した。なお、ヨウ素の化学分離法は、文献Ⅰに従った。また、AMSの測定条件等は、文献Ⅱに従った。試料に含まれるヨウ素129の放射能濃度(Bq/kg)は、ヨウ素127の放射能濃度の測定結果とヨウ素129/ヨウ素127比を基に算出した。その後、予め求めておいた測定試料の重量と体積を考慮し、単位面積あたりのヨウ素129の沈着量(Bq/m2)を算出した。検出下限値は、約0.001 Bq/m2である。
    1. 文献I. Muramatsu, Y., Y. Takada, H. Matsuzaki, S. Yoshida: AMS analysis of 129I in Japanese soil samples collected from background areas far from nuclear facilities. Quaternary Geochronology, 3, 291-297 (2008)
    2. 文献II. Matsuzaki, H.,Y. Muramatsu, K. Kato, M. Yasumoto and C. Nakano. Development of 129I-AMS system at MALT and measurements of 129I concentrations in several Japanese soils. Nuclear Instruments and Methods in Physics Research Section B, 259, 721-726 (2007)
  6. 本データには、算出したヨウ素131の値及び、参考値として第1 次分布状況等調査において測定されたセシウム137の値を記載した。
平成24年度調査ヨウ素129の分析を通じた土壌中ヨウ素131の放射能濃度分析結果 ( H23.6.14換算 )
  1. 本データは、文部科学省による「福島第一原子力発電所事故に伴う放射性物質の長期的影響把握手法の確立」において、ヨウ素131のマップの精緻化を目的として作成された。
  2. 本データは、単位面積(m2)あたりに存在する放射能量 (Bq)「沈着量」を示している。
  3. 第2次分布状況等調査で、土壌中のヨウ素129とヨウ素131の濃度間には良い相関がみられた。本データは、第2次分布状況等調査で求めたヨウ素131/ヨウ素129比である「9368」(平成23年6月14日時点)を、本調査の分析により求めたヨウ素129濃度に掛け合わせ、各地点におけるヨウ素131の沈着量を求めた。なお、ヨウ素131/ヨウ素129比は今後分析数が増えることで多少変更される可能性がある。
  4. ヨウ素129の分析には時間がかかるため、各地点1試料を分析に使用した。本データにおける、各地点の平均値は、下記の方法で算出している。
    算出した当該サンプルのヨウ素131の濃度を、各箇所5地点の平均値の換算ファクター(「当該試料沈着量」/「各箇所5地点の沈着量の平均値」)で割って、各サンプリング箇所におけるヨウ素131の平均沈着量(Bq/m2)を試算した。なお、平均値の換算ファクターは、セシウム137の値を用い計算した。
  5. ヨウ素129の沈着量の測定手法は以下の通りである。
    まず、土壌試料をU-8 容器から取り出し、ビニール袋中で良く混ぜ合わせ、均一にした。これより一部を取り、乾燥させメノウ製のボールミルにかけ粉砕し、分析用の粉末試料を作った。その後、上記の粉末試料を1,000 ℃で加熱し、揮発した放射性ヨウ素をアルカリ性の溶液に捕集した。回収した溶液の一部を使用してICP-MS(Agilent 7700)により、ヨウ素127(安定ヨウ素)を測定した。また、残りのトラップ溶液を用い溶媒抽出・逆抽出を行い、放射性ヨウ素を分離・精製し、それに硝酸銀を加えてヨウ化銀(AgI)を作成した。このAgIをターゲットとし、AMS(加速器質量分析器)により、ヨウ素127の原子数に対するヨウ素129の原子数の比率(以下、「ヨウ素129/ヨウ素127比」という。)を測定した。なお、ヨウ素の化学分離法は、文献Ⅰに従った。また、AMSの測定条件等は、文献Ⅱに従った。試料に含まれるヨウ素129の放射能濃度(Bq/kg)は、ヨウ素127の放射能濃度の測定結果とヨウ素129/ヨウ素127比を基に算出した。その後、予め求めておいた測定試料の重量と体積を考慮し、単位面積あたりのヨウ素129の沈着量(Bq/m2)を算出した。検出下限値は、約0.001 Bq/m2である。
    1. 文献I. Muramatsu, Y., Y. Takada, H. Matsuzaki, S. Yoshida: AMS analysis of 129I in Japanese soil samples collected from background areas far from nuclear facilities. Quaternary Geochronology, 3, 291-297 (2008)
    2. 文献II. Matsuzaki, H.,Y. Muramatsu, K. Kato, M. Yasumoto and C. Nakano. Development of 129I-AMS system at MALT and measurements of 129I concentrations in several Japanese soils. Nuclear Instruments and Methods in Physics Research Section B, 259, 721-726 (2007)
  6. 本データには、算出したヨウ素131の値及び、参考値として第1 次分布状況等調査において測定されたセシウム137の値を記載した。
平成23年度調査ヨウ素129の分析を通じた土壌中ヨウ素131の放射能濃度分析結果 ( H23.6.14換算 )
  1. 本データは、ヨウ素129とヨウ素131の沈着量の相関があるかを調べ、この相関関係を基に、ヨウ素129の沈着量からヨウ素131の沈着量を推定することができるか検討することを目的として作成された。
  2. 本データは、単位面積(m2)あたりに存在する放射能量 (Bq)「沈着量」を示している。
  3. 本データは、第1次分布状況等調査において採取した試料のうちヨウ素131が測定されている土壌試料を使用し、それらに含まれるヨウ素129の沈着量を測定した結果を基に作成した。
  4. ヨウ素129の沈着量の測定手法は以下の通りである。
    まず、土壌試料をU-8 容器から取り出し、ビニール袋中で良く混ぜ合わせ、均一にした。これより一部を取り、乾燥させメノウ製のボールミルにかけ粉砕し、分析用の粉末試料を作った。その後、上記の粉末試料を1,000 度で加熱し、揮発した放射性ヨウ素をアルカリ性の溶液に捕集した。回収した溶液の一部を使用してICP-MS(Agilent 7700)により、ヨウ素127(安定ヨウ素)を測定した。また、残りのトラップ溶液を用い溶媒抽出・逆抽出を行い、放射性ヨウ素を分離・精製し、それに硝酸銀を加えてヨウ化銀(AgI)を作成した。このAgIをターゲットとし、AMS(加速器質量分析器)により、ヨウ素127の原子数に対するヨウ素129の原子数の比率(以下、「ヨウ素129/ヨウ素127比」という。)を測定した。なお、ヨウ素の化学分離法は、文献Ⅱに従った。また、AMSの測定条件等は、文献Ⅰに従った。試料に含まれるヨウ素129の放射能濃度(Bq/kg)は、ヨウ素127の放射能濃度の測定結果とヨウ素129/ヨウ素127比を基に算出した。その後、予め求めておいた測定試料の重量と体積を考慮し、単位面積あたりのヨウ素129の沈着量(Bq/m2)を算出した。検出下限値は、約0.001 Bq/m2である。
    1. 文献I. Matsuzaki, H.,Y. Muramatsu, K. Kato, M. Yasumoto and C. Nakano. Development of 129I-AMS system at MALT and measurements of 129I concentrations in several Japanese soils. Nuclear Instruments and Methods in Physics Research Section B, 259, 721-726 (2007)
    2. 文献II. Muramatsu, Y., Y. Takada, H. Matsuzaki, S. Yoshida: AMS analysis of 129I in Japanese soil samples collected from background areas far from nuclear facilities. Quaternary Geochronology, 3, 291-297 (2008)
  5. ヨウ素131の沈着量の推定方法は以下のとおりである。
    得られた土壌中のヨウ素129の沈着量と第1次分布状況等調査で既に測定されているヨウ素131の沈着量とを比較した結果、ヨウ素131/ヨウ素129比は9368 であった(平成23年6月14日時点)。ヨウ素131の推定値は、ヨウ素129濃度にヨウ素131/ヨウ素129比を掛けて算出した。本データには、算出したヨウ素131の値及び、参考値として第1 次分布状況等調査において測定されたヨウ素131の値を記載した。なお、ヨウ素131/ヨウ素129比は今後分析数が増えることで多少変更される可能性がある。
本調査項目のデータを公開しているホームページから収集し、利用しやすい CSV, XML, KML の形式でまとめたファイル一式です。

比較解析のためにヘッダを統一した、CSVファイルです。

平成23年度調査ヨウ素129の分析を通じた土壌中ヨウ素131の放射能濃度分析結果 ( H23.6.14換算 )
本調査項目のデータを取りまとめる際に使用した、元データや報告書などのファイルです。