福島第一原子力発電所から80km圏内における土壌試料のプルトニウム238,239+240,241の分析結果 ( H25.9 )
- 本データは、原子力規制庁による「福島第一原子力発電所事故に伴う放射性物質の長期的影響把握手法の確立」において行われたプルトニウム238、プルトニウム239+240及びプルトニウム241の沈着量の測定結果を基に作成した。
- 土壌マップの精緻化のため、採取地点は、第1次、第2次、及び第3次土壌調査においてプルトニウム238、プルトニウム239+240が検出された箇所の周辺とした(100箇所)。
- 土壌試料の採取は、平成25年9月10日から平成25年9月12日に行った。
- 第1次、第2次、及び第3次土壌調査でプルトニウム238、239+240が検出された箇所の周辺で、草や枯葉がなく、小石等がない、土壌が直接見えている箇所で、直径5 cm、高さ5 cmの金属製の円筒に、これに蓋ができる柄のついた用具をかぶせ、柄の上からハンマーでたたき、土壌試料を直近の2箇所で採取した。採取した試料は、500 mLの容器に移し、テフロン棒でよくかき混ぜ、容器のふたを閉め、プルトニウム238、239+240及びプルトニウム241の分析試料とした。
- プルトニウム238、239+240の分析では、採取した試料のうち100グラム程度について、放射化学分析を行い、プルトニウムを分離し、シリコン半導体検出器を用いて約20時間程度測定した。検出限界値は0.6 Bq/m2 程度である。
- プルトニウム241の分析では、採取した試料のうち100グラム程度について、放射化学分析を行い、プルトニウムを分離し、液体シンチレーションカウンタを用いて、約500分間、プルトニウム241のベータ線を計測した。プルトニウム241の検出限界値は30 Bq/m2 程度である。
- プルトニウム238及びプルトニウム241については、第3次土壌調査結果とは違い、第1次土壌調査で作成したプルトニウムの土壌濃度マップの基準日である平成23年6月14日時点の放射能に半減期(プルトニウム238:87.7年、プルトニウム241:14.36年)の補正を行っていない。ただし、プルトニウム241は、半減期が少し短いため、試料採取日に半減期補正を行っている。プルトニウム239の半減期(2.411×104年)、プルトニウム240の半減期(6564年)は非常に長いため、また、プルトニウム239とプルトニウム240は、それぞれの核種が放出するアルファ線のエネルギーがほぼ等しいので、アルファ線核種の通常の分析では区別して定量できないため、両核種の合計量として定量しており、半減期の補正は行っていない。
- 分析結果は有効数字2桁で表し、計数値がその計数誤差の3倍以下のものについては「ND」と表記し、検出下限値を記載した。
福島第一原子力発電所から80km圏内における土壌試料のプルトニウム238,239+240,241の分析結果 ( H24.9 )
- 本データは、文部科学省による「福島第一原子力発電所事故に伴う放射性物質の長期的影響把握手法の確立」において行われたプルトニウム238、プルトニウム239+240及びプルトニウム241の沈着量の測定結果を基に作成した。
- 土壌マップの精緻化のため、採取地点は、第1次土壌調査及び第2次土壌調査においてプルトニウム238、プルトニウム239+240が検出された箇所の周辺とした(97箇所)。
- 土壌試料の採取は、平成24年9月19日から9月21日及び9月25日から9月28日に行った。
- 第1次土壌調査及び第2次土壌調査でプルトニウム238、239+240が検出された箇所の周辺で、新たに試料を直径5センチメートル、高さ5センチメートルの円筒状の採取器を用いて、200グラム程度を採取し、よく混ぜ合わせた後に、100グラム程度をプルトニウム238、239+240の分析に、あと100グラム程度を、プルトニウム241の分析に用いた。
- プルトニウムの検出下限値を下げるため、分析する土壌試料の重量を第2次土壌調査の50グラム程度から、倍の100グラム程度とした。
- プルトニウム238、239+240の分析では、採取した試料のうち100グラム程度について、放射化学分析を行い、プルトニウムを分離し、シリコン半導体検出器を用いて80,000秒(約22時間)程度測定した。検出限界値は0.6 Bq/m2 程度である。
- プルトニウム241の分析では、採取した試料のうち100グラム程度について、放射化学分析を行い、プルトニウムを分離し、液体シンチレーションカウンタを用いて、約500分間、プルトニウム241のベータ線を計測した。プルトニウム241の検出限界値は30 Bq/m2 程度である。
- プルトニウム238及びプルトニウム241については、第2次土壌調査結果と同様に、第1次土壌調査で作成したプルトニウムの土壌濃度マップの基準日である平成23年6月14日時点の放射能に半減期(プルトニウム238:87.7年、プルトニウム241:14.36年)を考慮して補正した。なお、プルトニウム239の半減期(2.411×104年)、プルトニウム240の半減期(6564年)は非常に長いため、また、プルトニウム239とプルトニウム240は、それぞれの核種が放出するアルファ線のエネルギーがほぼ等しいので、アルファ線核種の通常の分析では区別して定量できないため、両核種の合計量として定量しており、半減期の補正は行っていない。
- 分析結果は有効数字2桁で表し、計数値がその計数誤差の3倍以下のものについては「ND」と表記し、検出下限値を記載した。
東日本で採取された土壌試料のプルトニウム241の分析結果 ( H24.3~H24.5 )
- 本データは、文部科学省による「福島第一原子力発電所事故に伴う放射性物質の第二次分布状況等に関する調査研究」における、プルトニウム241の沈着量の測定結果を基に作成した。
- プルトニウム241の分析は、第1次土壌調査において採取した土壌試料(採取日:第1期平成23年6月6日~6月14日、第2期平成23年6月27日~7月8日)のうち、プルトニウム238、239+240を分析した以下の土壌試料(計62 試料)に対して行った。
- (1)第1次土壌調査において、福島第一原発の事故由来と考えられるプルトニウム238 もしくはプルトニウム239+240 が検出された、プルトニウム238、239+240 の分析後の試料(54 試料)
- (2)今回の調査で新たにプルトニウム238、239+240 を分析した土壌試料のうち、福島第一原発から80~100 km 圏内で採取された土壌試料でプルトニウム238、239+240を分析した後の試料(8 試料)
- 上記土壌試料のうち、プルトニウム238、239+240のアルファ線を測定した試料(電着板)を再利用し、再度、化学分離した上で、液体シンチレーションカウンタを用いて、約500 分間、プルトニウム241 のベータ線を計測した。プルトニウム241 の検出下限値は約50 Bq/m2である。(なお、今回の調査では、プルトニウム238、239+240 のアルファ線を測定した試料を再利用してプルトニウム241 を分析する手法を用いた結果、検出下限値が上がることがある。)
- 沈着量、誤差、検出下限値は、測定時点での値を記載。
- 測定において、当該核種の明確なピークを検出できなかった場合、あるいは算出した沈着量の値が0.0 以下であった場合は、「ND」と表記。また、誤差は「-」と表記するとともに、検出下限値を参考値として記載した。
- 算出した沈着量が検出下限値未満であっても、当該核種のピークを検出できた場合には、その値を参考値として記載した。また、検出下限値を参考値として記載した。
東日本で採取された土壌試料のプルトニウム238,239+240の分析結果 ( H24.1~H24.3 )
- 本データは、文部科学省による「福島第一原子力発電所事故に伴う放射性物質の第二次分布状況等に関する調査研究」のプルトニウム238、プルトニウム239+240の沈着量の測定結果を基に作成した。
- プルトニウム238、239+240 の分析は、第1次土壌調査において採取した土壌試料(採取日:第1期平成23年6月6日~6月14日、第2期平成23年6月27日~7月8日)のうち、これまでにプルトニウムの核種分析を実施していない以下の土壌試料(計62 試料)に対して行った。
- (1)福島第一原発から80~100 ㎞圏内で採取された土壌試料(8 試料)
- (2)第1次土壌調査において、福島第一原発の事故由来と考えられるプルトニウム238、239+240 が検出されたメッシュに隣接するメッシュ内で採取された土壌試料(54 試料)
- 上記土壌試料のうち、50 グラムを放射化学分析し、シリコン半導体検出器を用いて、約20 時間、プルトニウム238、239+240 のアルファ線を計測した。プルトニウム238、239+240 ともに、検出下限値は約0.5 Bq/m2である。
- 沈着量、誤差、検出下限値は、測定時点での値を記載。
- 測定において、当該核種の明確なピークを検出できなかった場合、あるいは算出した沈着量の値が0.0 以下であった場合は、「ND」と表記。また、誤差は「-」と表記するとともに、検出下限値を参考値として記載した。
- 算出した沈着量が検出下限値未満であっても、当該核種のピークを検出できた場合には、その値を参考値として記載した。また、検出下限値を参考値として記載した。