- 日本原子力研究開発機構では、福島第一原子力発電所事故で汚染された山地地域の森林から生活圏・海への放射性セシウムの移動挙動を評価するとともに、将来のセシウム移動に伴う被ばく線量の変化を予測し、特定された被ばく上重要な移動経路上のセシウムの移動抑制手法を提案することを目指した福島長期環境動態研究F-TRACE（Long-term Assessment of Transport of Radioactive Contaminant in the Environment of Fukushima）プロジェクトを進めている。
- 本調査は、水流による河川水系の移動経路について、森林、河川、ダム・ため池、河口域に区分して行われた現地調査のうち、河川調査で行われた河川水の調査結果を基にした。
- 調査地点は、浜通り側5河川の請戸川（高瀬川を含む）、小高川、前田川、熊川、富岡川（荻野沢川を含む）を選定し、各河川の上流から河口まで、10～20か所の測定点を設けた。
- 調査期間は、平成24年12月～平成25年3月、平成25年9月と11月、平成26年6月と10月、平成27年4月～平成28年12月に行った。
- 本分析結果は単位体積(L)当たりの放射能量(Bq)を示している。
- 放射能濃度の計測は、溶存態放射性核種と懸濁態放射性核種の合計値を対象として測定した。
- 放射能濃度、誤差、検出下限値は、試料採取日に半減期補正した値を記載した。
- 分析結果は有効数字3桁で表し、計数値がその計数誤差の3倍以下のものについては、検出下限値を示した。
